10月12日
投資被害について
ニューヨークダウは65ドル高、ハイテクが支援
米国株式市場は続伸
ダウ平均は65.57ドル高の33,804.87ドル、ナスダックは96.83ポイント高の13,659.68で取引を終了した。
連邦準備制度理事会の利上げ終了期待を受けた買いが続き寄り付き後、上昇。ただ9月生産者物価指数の伸びが予想を上回ったほか、連邦準備制度理事会のボウマン理事がインフレ抑制で追加利上げの必要性を指摘しタカ派姿勢を維持するなど高官の見解が分かれ、下落に転じた。連邦準備制度理事会公表の9月開催の連邦公開市場委員会議事録ではインフレ抑制で高金利を当面維持していく必要性が強調され、政策を慎重に進める姿勢が示されたため下値も限定的となった。金利の低下を受けてハイテクが買われ相場を押し上げ。終盤にかけダウもプラスに回復し終了した。
11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、149円20銭で引けた
9月生産者物価指数が予想を上回る伸びとなったほか、連邦準備制度理事会のボウマン理事がインフレ抑制で追加利上げが必要となる可能性に言及しタカ派姿勢を維持したためドルの買戻しが優勢となった。さらに米10年債入札が低調だったほか、連邦準備制度理事会が公表した9月連邦公開市場委員会議事要旨で両サイドのリスクを指摘したものの、あと1回の利上げが適切となる可能性が強いと判断していたことが明らかになり、金利が一段と上昇、ドル買いも強まった。
ニューヨーク原油先物11月限は下落、原油11月限終値は83.49ドル、2.48ドル安
イスラエルに対してパレスチナの武装勢力「ハマス」が攻撃を仕掛けた後、緊迫感が一段と高まるような展開になっていないことから利益確定の売りが続いた。中東の盟主であるサウジアラビアが混乱の抑制を目指した取り組みを開始するとの期待感も重しとなった。
プーチン露大統領がロシアとサウジアラビアによる供給制限が来年も続く可能性が高いとの認識を示したことは支援要因。英テレグラフが伝えた。サウジアラビアは日量100万バレルの自主減産を、ロシアは日量30万バレルの輸出制限を実施しており、今のところ年内の継続が発表されている。
イスラエルがガザ地区の地上攻撃を準備していることは懸念要因。イスラエルのネタニヤフ首相は市民に対してガザ地区からの避難を求めているなか、同国のガラント国防相はハマスを地上から一掃すると述べている。
ニューヨーク金先物12月限は強含み、金12月限終値は1887.30ドル、12.00ドル高
レバノンのイスラエル攻撃の報道を受けて米国債の利回りが低下し、金の支援要因になった。一方9月の米生産者物価指数は前年比2.2%上昇し、前月の2.0%から伸びが加速した。市場予想の1.6%上昇も上回った。ただこれまでの米金融当局者の利上げ停止発言などを受けてドル安に転じた。