10月13日
投資被害について
ニューヨークダウは173ドル安、高インフレ長期化を警戒
米国株式市場は反落
ダウ平均は173.73ドル安の33,631.14ドル、ナスダックは85.46ポイント安の13,574.22で取引を終了した。
9月消費者物価指数が予想を上回る伸びとなったため高インフレ長期化への懸念に寄り付き後下落。コア指数は改善したためピーク金利達成に近いとの期待も根強くハイテクはまちまちで推移した。その後30年債入札の低調な結果を受けて金利が急伸すると相場は大きく下落。終盤にかけて、主要株式指数は下げ幅を拡大し終了した。
12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、149円82銭で引けた
9月消費者物価指数の伸びが予想を上回ったほか、新規失業保険申請件数が予想を下回り労働市場の強さが再確認されたほか、30年債入札も低調だったため米国債相場が反落。長期金利の上昇に伴うドル買いが強まった。
ニューヨーク原油先物11月限は弱含み、原油11月限終値は82.91ドル、0.58ドル安
米エネルギー情報局が発表した週報で原油在庫が大幅に増加したことが重しとなった。季節的な定期改修を背景に製油所稼働率は85.7%まで低下し、今年の最低水準に接近している。米原油生産量が日量1320万バレルまで増加し、統計開始以来の最高水準を更新したことも在庫増を後押し。
米消費者物価指数を手がかりとした米利回り上昇も原油相場の圧迫要因。
コア・前年比の伸びは+4.1%まで一段と鈍化した一方、総合・前年比は6月で鈍化が一巡しており、インフレ懸念が根強い。物価見通しを反映しやすい米国の長期債や超長期債の利回りが大きく上昇している。米利回り上昇は家計や企業の金利負担拡大を後押しするほか、金融機関のバランスシートを悪化させる。米国はウクライナに続き、イスラエルを軍事的に支援しており、米債務残高の増加ペースが加速するリスクもある。
パレスチナを巡る緊迫感は払拭されておらず、下げ幅は限定的だった。イスラエルと交戦を続けている武装組織ハマスは13日に動意するようパレスチナ人やアラブ人に呼びかけている。イスラエルはハマスをISISになぞらえ、ガザ地区に向けた総力戦を準備している。
ニューヨーク金先物12月限は反落、金12月限終値は1883.00ドル、4.30ドル安
9月の消費者物価指数は前月比0.4%上昇、前年比3.7%上昇とないり、事前予想の前月比0.3%上昇、前年比3.6%上昇を上回った。ただコア指数は前年比4.1%上昇と、前月の4.3%から伸びが鈍化した。12月の利上げ確率が上昇し、ドル高、株安となった。