11月29日
投資被害について
ニューヨークダウは83ドル高、強い消費や利下げ期待が支援
米国株式市場は反発
ダウ平均は83.51ドル高の35,416.98ドル、ナスダックは40.74ポイント高の14,281.76で取引を終了した。
金利動向を睨み寄り付き後まちまち。アドビ集計のデータによるとネット通販の大型セール「サイバーマンデー」で1日の売上高として過去最高を記録したことが報じられ相場を押し上げた。さらに連邦準備制度理事会のウォラー理事が利下げの可能性に言及すると、期待感を受けた買いにも拍車がかかり日中高値を更新。しかし7年債入札が不調に終わると金利先安感が後退し失速した。終盤にかけて上げ幅を縮小し終了。
28日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円45銭で引けた
米住宅価格指数が予想を上回り一時ドル買いが強まったが、米11月消費者信頼感指数は予想上回ったものの10月分が下方修正され、さらにウォラー連邦準備制度理事会理事の発言を受けて次の行動が利下げとの見方が強まり、金利低下に連れドル売りが加速した。
ニューヨーク原油先物1月限は反発、原油1月限終値は76.41ドル、1.55ドル高
石油輸出国機構プラスの閣僚会合を30日に控えて買い戻しが優勢となった。石油市場を支えるため、サウジアラビアが事前協議を継続していると伝わっている。サウジは日量100万バレルの自主減産を来年1-3月期も継続すると期待されている。
米連邦準備制度理事会のウォラー理事がインフレ低下の継続を条件として利下げの可能性を示唆したことも支援要因。ウォラー理事はタカ派として知られている。この発言を受けて米国債市場では金融政策見通しを反映しやすい2年債利回りを中心に低下した。
悪天候のため黒海の輸出が混乱していることは短期的な支援要因。日量200万バレル規模の輸出が影響を受けており、カザフスタン最大の油田は生産を50%超削減しているという。
ニューヨーク金先物2月限は堅調推移、金2月限終値は2060.20ドル、27.20ドル高
時間外取引ではドルの先安感から小高く推移し、終盤に約3ドル高で推移。日中取引開始後は来年の米利下げ観測からドル安の加速を受け上げ幅を拡大した。中盤にかけて強気のテク二カルによる買い戻しも巻き込んで一段高の動きが加速した。後半から終盤も上伸の勢いは衰えず。期近2月限として5月17日以来の高値となる2064.2ドルの高値をつけた。引けにかけてもこの日の高値圏での取引となり2060ドル台を維持して引けた。