11月30日
投資被害について
ニューヨークダウは13ドル高、国内総生産を好感
米国株式市場はまちまち
ダウ平均は13.44ドル高の35,430.42ドル、ナスダックは23.26ポイント安の14,258.49で取引を終了した。
7-9月期国内総生産改定値が予想以上に上方修正され約2年ぶりの高い伸びを記録したことを好感し、寄り付き後上昇。リッチモンド連銀のバーキン総裁が追加利上げの選択肢も除外したくないとの見解を示すと、相場は一時失速。ただ市場の来年の利下げ観測が根強く、さらにソフトランディング期待に再び買われた。しかし終盤にかけ発表された地区連銀経済報告で経済活動の減速が報告されるとダウは上げ幅を縮小。ナスダックは下落に転じまちまちで終了した。
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円24銭で引けた
米7-9月期国内総生産改定値が速報値から予想以上に上方修正され21年10-12月来で最大の伸びを記録したためドル買いが優勢となった。しかし市場が来年上半期の利下げを織り込んだほか、メスター・クリーブランド連銀総裁の発言「今後のデータ評価する上で政策は良い位置」や米地区連銀経済報告で経済活動が前回報告以降に減速したと報告されるとドル売りが再開。
ニューヨーク原油先物1月限は続伸、原油1月限終値は77.86ドル、1.45ドル高
30日の石油輸出国機構プラスの閣僚会合を控えて、追加減産観測が高まったことが買い戻しを誘った。米ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、石油輸出国機構プラスは最大で日量100万バレルの追加減産を検討しているもよう。
石油輸出国機構プラスの閣僚会合に関する報道が増えており、検討されている追加減産の規模は日量50万バレルから同200万バレルとの発言もある。現行の協調減産が据え置かれるとの指摘もあるほか、会合の再延期の可能性に言及する代表筋もある。アフリカ産油国のベースラインについての協議が難航しているようだ。サウジアラビアは来年の相場を下支えすることや負担の分担を望んでいるが、追加減産に反対する産油国もあるという。
米エネルギー情報局の週報では、原油や石油製品の在庫が増加したものの、特に材料視されず。製油所稼働率は89.8%まで回復し、定期改修から復帰する製油所が増えて原油消費量は上向いているものの、米原油生産量が過去最高水準の日量1320万バレルで推移するなかで原油在庫は増加した。石油製品需要は日量1891万7000バレルまで減少し、節目の同2000万バレルを下回った。
ニューヨーク金先物2月限は小幅高、金2月限終値は2067.10ドル、6.90ドル高
米連邦準備制度理事会のウォラー理事が前日、インフレ率が低下し続ければ、数カ月先に政策金利を引き下げる可能性を示唆し、利下げ期待が高まったことが支援要因になった。第3四半期の米国内総生産改定値は前期比5.2%増と、速報値の4.9%増から上方改定されたが、個人消費は3.6%増と速報値の4.0%増から下方修正された。