1月10日
投資被害について
ニューヨークダウは157ドル安、消費者物価指数待ち
米国株式市場はまちまち
ダウ平均は157.85ドル安の37,525.16ドル、ナスダックは13.94ポイント高の14,857.71で取引を終了した。
利益確定売りが先行し、寄り付き後下落。ダウは高値警戒感から終日軟調に推移した。ナスダックは金利先安観が支援し終盤にかけてプラス圏を回復。今週後半に発表を控えている消費者物価指数や生産者物価指数を控え調整色が強くまちまちで終了した。
9日のニューヨーク外為市場でドル・円は144円52銭で引けた
米長期金利低下でドル売りが優勢となったのち米11月貿易赤字が予想外に縮小、景気減速懸念が後退しドル買いが優勢となった。
欧州中央銀行の早期利下げ観測を受けたユーロ売りに対してドルが買われたほか、日本の消費者物価指数伸び鈍化で日銀の緩和策据え置き観測を受けた円売りも強まったと見られる。
ニューヨーク原油先物2月限は反発、原油2月限終値は72.24ドル、1.47ドル高
イスラエルによるパレスチナ自治区への侵攻が今年も継続する見通しであることが相場を支えた。ヒズボラやアンサール・アッラーなど各地の武装組織からイスラエルに対する攻撃が続く見通しで、中東情勢の混乱が意識されている。イスラエルとヒズボラの交戦は激化しており、9日にはイスラエル北部ツファットの司令部がドローン攻撃を受けて被害が発生した。
石油輸出国機構プラスの減産合意を遵守しつつ、昨年12月のロシアの原油生産量が日量957万バレルと、昨年3月以来の低水準となったと伝わったことは支援要因。石油輸出国機構プラスの舵取り役であるロシアはサウジアラビアとともに生産を引き続き調整している。
米エネルギー情報局が9日に発表した月報で2025年の世界の需要見通しが初めて公表され、日量1億367万バレルと楽観的だったことも支援要因。
2024年は日量1億246万バレルまで上方修正されている。
ニューヨーク金先物2月限は下げ渋り、金2月限終値は2033.00ドル、0.50ドル安
時間外取引ではドル高にも押し目買い先行ムードとなり、終盤は8ドル超の上げ幅を維持し堅調に推移した。日中取引では序盤こそ買い優勢となったが、その後ドル堅調から買いが続かず上げ幅を削り、マイナスサイドに軟化した。下値は堅く推移したが戻りは抑えられ小安く引けた。11日に昨年12月の米消費者物価指数の発表を控え、押し目買いは慎重姿勢もようとなった。