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1月12日

投資被害について

ニューヨークダウは15ドル高、インフレ改善ペース減速も根強い利下げ期待が支える

米国株式市場は小幅続伸
ダウ平均は15.29ドルの37,711.02ドル、ナスダックは0.53ポイント高の14,970.18で取引を終了した。
原油高に連れたエネルギーセクターの上昇がけん引し、寄り付き後、上昇。しかし12月消費者物価指数が予想を上回ったため早期利下げ観測が後退し、長期金利上昇を警戒し相場は大きく下落した。終日軟調に推移したが、終盤にかけて30年債入札の良好な結果や中東地政学的リスク上昇を受け長期金利が低下に転じると相場は下げを消し、小幅高で終了。

11日のニューヨーク外為市場でドル・円は145円30銭で引けた

米12月消費者物価指数の伸びが予想を上回ったほか、新規失業保険申請件数が予想を下回り労働市場の底堅さが確認され早期の米利下げ観測後退で金利上昇に伴うドル買いが加速した。その後30年債入札の堅調な結果を受けて金利が再び低下に転じるとドル買いも後退した。


ニューヨーク原油先物2月限は反発、原油2月限終値は72.02ドル、0.65ドル高

イランが米国への報復としてオマーン沖でタンカーを拿捕したことから、中東情勢のさらなる混乱が警戒された。イランが拿捕したタンカーは「セント・ニコラス」で昨年米国によって拿捕されており、当時は「スエズ・ラジャン」という船名でイラン産の原油を積載していた。イラン産原油は米国に奪われたという。

紅海でイエメンのアンサール・アッラーによる攻撃が強まっていることは懸念要因。今週の米国や英国の艦艇に対する攻撃は紅海における妨害行為が始まってから最も激しかったもよう。11日、米国主導の連合軍はアンサール・アッラーの陣地に反撃した。米ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によるとホディダやハジャ周辺のほか、首都サヌアも攻撃目標となる可能性がある。一方アンサール・アッラーはドローンやミサイルによるより強力な反撃を予告している。

昨年12月の米消費者物価指数が前年比+3.4%まで加速し、昨年後半から鈍化が一巡していることは重し。CMEのフェドウォッチでは3月の米利下げ開始が想定されているものの、米金融緩和の始まる時期は不透明。


ニューヨーク金先物2月限は弱含み、金2月限終値は2019.20ドル、8.60ドル安

12月の米消費者物価指数は前年比3.4%上昇と前月の3.1%から加速し、市場予想の3.2%上昇を上回った。短期金利先物市場で米連邦準備制度理事会の3月利下げ確率は消費者物価指数発表前の70%から65%前後に低下した。