7月7日
投資被害について
NY株式:ダウは78ドル高。
NYダウ 終値 :17918.62 前日比:+78.00
始値 :17807.47 高値 :17926.91 安値 :17713.45
6日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は78.00ドル高の17918.62、ナスダックは36.26ポイント高の4859.16で取引を終了した。英国の欧州連合離脱を巡る先行き不透明感からアジア・欧州株がほぼ全面安となり、売りが先行。その後は、FOMC議事録の発表を見極めたいとの思惑から下げ幅を縮小し上昇に転じた。FOMC議事録では大半のメンバーが利上げ実施前に英国民投票の結果を見極めることを支持したことが明らかとなり、追加利上げの後退が好感され、上げ幅を拡大する展開となった。本日、連邦準備制度理事会のタルーロ理事はインフレ率の上昇が確認できるまで、利上げには慎重になるべきとの考えを示した。
6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、100円50銭から101円47銭へ上昇し101円32銭で引けた。予想を上回った米国の6月ISM非製造業景況指数を好感したドル買いが優勢となった。その後、米連邦準備制度理事会が公表した連邦公開市場委員会議事録で弱い5月雇用統計を受けて不透明さが増したとの見方が明らかにされたため、利上げ観測が一段と後退しドルは伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは、1.1029ドルへ下落後、1.1112ドルへ上昇し、1.1100ドルで引けた。米ユーロ・円は、111円09銭から112円61銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.2984ドルから1.2865ドルへ下落した。英国の金利先安感、欧州連合離脱決定に関する懸念を受けたポンド売りが観測された。
ニューヨーク原油は反発、8月限終値は47.43ドル、プラス0.83ドル。6月の米ISM非製造業景況感指数は56.5と市場予想を大幅に上回ったことで、米景気への底堅さが原油価格を押し上げる格好となった。NYダウが切り返すなど米国株が堅調だったことで過度な警戒感は後退。6月安値の46.00ドルレベルを割り込まなかったことも材料視された。なお、米エネルギー情報局の週間統計は、祝日の関係で7日に発表される予定となっている。
ニューヨーク金は3日続伸、8月限終値は1367.10ドル、プラス8.40ドル。日米欧の国債利回りが低下していることなどが影響して、投資資金が流入。為替市場で、欧州通貨に対してドルがやや安くなったことも意識されて買い優勢となった。6月24日に残した上影を吸収し、14年3月以来の高値をつけている。英国EU離脱に対する中長期的な不透明感などを背景に、強い地合いが続くと見ている関係者は多い。