7月16日
投資被害について
NY株式:ダウは10ドル高
NYダウ 終値 :18516.55 前日比:+10.14
始値 :18508.88 高値 :18557.43 安値 :18471.62
15日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は10.14ドル高の18516.55、ナスダックは4.47ポイント安の5029.59で取引を終了した。昨日にフランスで発生したトラック突入テロ事件を嫌気したリスク回避の動きや、利益確定の売りが広がっており、上値の重い展開となった。来週はピークを迎える4-6月期決算の結果に素直に反応する展開となるだろう。好調な企業決算や経済指標を受けて、FF金利の先物取引から算出される利上げ確率は9月まで21%、12月まで42%、16年3月までは50%と後退していた利上げ予想が回復しつつある。
ニューヨーク為替:トルコ軍クーデターで地政学的リスク上昇
15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円89銭で、ユーロ・ドルは、1.1035ドルで、ユーロ・円は、117円96銭から115円49銭まで下落。地政学的リスクを受けたリスク回避の円買いが加速した。
ニューヨーク原油は続伸、8月限終値は45.95ドル、プラス0.27ドル。6月の米小売売上高な経済指標が堅調な推移となったことでしっかりとした推移となった。しかし、石油サービス会社のベーカー・ヒューズが発表した米国での掘削設備稼動数は、3週連続で増加。上値は限定的となった。日足チャートでは、引続き45ドルでの攻防を迎えている。なお、トルコでクーデーター発生と伝わった後は、時間外取引で46.33ドルまで上昇している。
ニューヨーク金は続落、8月限終値は1327.40ドル、マイナス4.80ドル。堅調な米国経済指標などが確認されたことから、安全資産である金はさえない展開となった。ただ、日本時間16日5時前に「トルコで軍事クーデーターが発生」と伝わると上昇。5時52分には1339.50ドルまで上昇している。
引け後に米商品先物取引委員会が発表した7月12日現在の建玉明細によると、大口投機家の金の先物建玉は29万7463枚の買い越しで、前週の31万5963枚の買い越しから縮小した。
トルコのクーデターに関しては、軍が国を掌握したと宣言している。一方、首相は抵抗を表明するなど混乱状況に陥っている様子。為替市場では、リスク回避の円買いが再燃。ドル・円は104円70銭台、ユーロ・円は115円60銭台まで円高が進行している。