7月22日
投資被害について
NY株式:ダウは77ドル安
NYダウ 終値 :18517.23 前日比:-77.80
始値 :18589.96 高値 :18590.44 安値 :18469.67
21日の米国株式相場は下落。ダウ平均は77.80ドル安の18517.23、ナスダックは16.03ポイント安の5073.90で取引を終了した。欧州中央銀行理事会で政策金利が据え置かれ、ドラギ総裁が9月の追加緩和について否定しなかったことを受けて小動きとなった。週間新規失業保険申請件数は予想より減少したものの、7月フィラデルフィア連銀景況指数が軟調となり、経済指標の相場への影響は限定的だった。時間外取引で下落して推移している。
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円81銭で、ユーロ・ドルは、1.1025ドルで引けた。ユーロ・円は、117円48銭から116円36銭へ下落。
ニューヨーク原油は反落、9月限終値は44.75ドル、マイナス1.00ドル。為替市場では主要通貨に対してドルが軟調に推移したものの、石油サービス会社のジェンスケープが「オクラホマ州クッシングの原油在庫が増加」と発表したことで売り優勢となった。前日の米エネルギー情報局統計で、ガソリン在庫が夏の最盛期としては少なくとも10年ぶりの高水準にあることが示された。一方でドルは下落。
ヘッジファンド、アレクサンダー・オルタナティブ・キャピタルの最高投資責任者、マイケル・コーセリ氏は「ドル軟調は原油にはプラスに作用するはずだが、この日はマクロ経済への不透明感のために十分に支えられなかった」と指摘。「夏のドライブシーズンはもうすぐ終わるというのに、ガソリンの在庫は潤沢にある」と続けた。
日足チャートでは、45ドルを挟んだもみ合いが続いている。切り上がる100日移動平均線がサポートラインとして意識されそうな格好に。一方、フラット化した50日移動平均線が47ドル後半に位置していることで、この水準が上値抵抗として機能しそうだ。
ニューヨーク金は反発、8月限終値は1331.00ドル、プラス11.70ドル。為替市場でドルが主要通貨に対して売られたことから割安感が意識されて買われた。また、VIX指数がやや上昇したことなども影響。
オプションセラーズ・ドット・コムの創業者、ジェームズ・コーディアー氏は電話インタビューで、「イージーマネーが続いており、利上げの兆しは全く見られない」と指摘。「きょうのECB発表は、米国も同じくハト派の仲間入りすることを裏付けている」と述べた。
日足チャートでは、7月6日の年初来高値1377.50ドルをピークに調整局面入りを迎えている。一部市場関係者は、「次の上昇には足元溜まっている買いのポジションがある程度解消する必要性がある」と指摘。「足元の調整で徐々にポジション調整が進むと見る」とコメントしている。