投資被害について | 先物取引、スカイプレミアム、フリッチクエスト、投資被害、排出権、CO2

ニューヨーク市況 9月20日

投資被害について


NY株式:ダウは9ドル高
NYダウ 終値 :18129.96 前日比:+9.79
    始値 :18175.36 高値 :18227.21 安値 :18128.80

20日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は9.79ドル高の18129.96、ナスダックは6.33ポイント高の5241.35で取引を終了した。明日予定される日銀の金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会の結果を見極めたいとの思惑から上値の重い展開となった。

プライベート・クライアント・グループ・オブ・USバンクの地域運用担当者ジム・デービス氏は、「FOMCと日銀の結果待ちだ」と分析。「FOMCは何もしないというのが市場全般の見方だ。市場はリセットされ、英国の欧州連合離脱決定前の状況に戻っている。金融当局がいくらか支援的な政策を続ける確証が求められている」と続けた。

ジュリアス・ベア・グループの調査責任者、クリスチャン・ガティカー氏は「市場の関心は金融政策の決定内容だけに向けられている」とし、「全般的にやや様子見モードになっており、どのくらいの方向性が出てくるかに左右されるだろう。市場は今月の利上げの可能性は排除しているが、12月になるのか来年以降になるのか示唆を待っている」と続けた。

20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、101円72銭で、ユーロ・ドルは、1.1150ドルで引けた。根強い欧米金利差の拡大観測を受けたユーロ売りや金利要因に絡んだドル買いが優勢となった。ユーロ・円は、114円01銭から113円41銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2947ドルへ下落後、1.2989ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9799フランから0.9775フランへ下落した。

ニューヨーク原油は続伸、10月限終値は43.44ドル、プラス0.14。ロシアの石油輸出国機構担当の高官が、増産凍結などの市場安定策を1年間講じることに意欲を示していると報じられたことで、しっかりとした展開となった。しかし、テキサス州メキシコ湾岸から米東海岸にガソリンを運ぶパイプラインの修繕が終わったことから上値は重くなった。なお、米連邦公開市場委員会開催を受けて、様子見ムードも強く出来高は大幅に減少している。

バルキンド事務局長はローマでのブルームバーグテレビジョンのインタビューで、イランのザンギャネ石油相とロウハニ大統領は「OPEC加盟国、非加盟国との協力に全力を尽くすと約束した」と説明。テヘランでの今月の話し合いで示された「この約束に、私は非常に満足している」と述べた。

OPECは28日、アルジェリアの首都アルジェで非公式会合を開く予定。バルキンド事務局長は、非公式会合は話し合いにすぎないとして増産凍結合意への期待を退けた。4月の協議ではイランによる参加拒否で増産凍結合意に至らなかったことを受け、OPECが再度こうした提案をする可能性があるとの観測が広がり、原油価格は8月に上昇した。

バルキンド事務局長は、OPEC加盟国の閣僚らはアルジェでの協議を前に、原油市場安定化のための非公式合意に向け「懸命に」取り組んでおり、協議にはOPEC非加盟国のロシアも参加する予定だと語った。

日足チャートでは、50日移動平均線と200日移動平均線に挟まれたレンジで推移している。足元の安値43ドルレベルを下回ると、200日移動平均線が位置する41ドル水準が意識される。

ニューヨーク金は続伸、12月限終値は1318.20ドル、プラス0.40ドル。米連邦公開市場委員会や、日銀の金融政策決定会合開催を受けて、積極的な売買は手控えられた。

テクニカル面では、100日移動平均線で下げ止まっているが、9月1日の安値1305.50ドルを割り込むと調整局面が強まりそうな格好に。また、上値抵抗ラインの50日移動平均線も下を向いていることからトレンドはやや弱いと言えよう。