ニューヨーク市況 9月26日
投資被害について
NY株式:ダウは166ドル安
NYダウ 終値 :18094.83 前日比:-166.62
始値 :18217.76 高値 :18217.76 安値 :18083.32
26日の米国株式相場は下落。ダウ平均は166.62ドル安の18094.83、ナスダックは48.26ポイント安の5257.49で取引を終了した。
ドイツ銀行が住宅ローン担保証券の不正販売を巡って140億ドルの和解金を米司法省から求められた問題で、資本増強を迫られるとの憶測で急落し、欧州株が全面安となった流れを受けて、売りが先行。
ウェドブッシュ・セキュリティーズの株式トレーディング担当マネジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏は「ドイツ銀やウェルズ・ファーゴで起きていることを考えると、金融銘柄は全般的に今後も下げるだろう。株式相場全体への向かい風となって上昇が妨げられる恐れがある」と述べた。
本日開催される米大統領選両候補による討論会の内容を見極めたいとの思惑もあり、終日軟調推移となった。ダウは160ドルを超す下落となった。セクター別では不動産を除いて全面安となった。
ウェドブッシュのジェームズ氏は「今週は大きなイベントがないことから、大統領候補者による討論会は27日やその後の相場に大きく影響を及ぼす可能性がある」と述べた。
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、100円31銭で、ユーロ・ドルは、1.1253ドルで引けた。
欧米金利差の縮小でユーロ買い・ドル売りが強まった。ユーロ・円は、1112円82銭へ下落。株安に連れたリスク回避の円買いが優勢となった。ポンド・ドルは、1.2924ドルから1.2986ドルへ上昇した。ドル・スイスは、0.9661フランへ下落後、0.9693フランへ上昇した。
ニューヨーク原油は大幅反発、11月限終値は45.93ドル、プラス1.45ドル。
サウジアラビアが産油量を1月の水準まで減らす意思を持っていると伝わっている。この報道を受けて、アルジェリアで28日に開催される石油輸出機構の非公式会合において、産油国が増産凍結で合意するとの思惑が高まった。
また、ナイジェリアで、武装組織の動きが活発化していることや、為替市場でドルが主要通貨に対して弱い動きを見せていることなども大幅反発の要因となった。
バンク・オブ・アメリカメリルリンチの商品市場戦略責任者、フランシスコ・ブランチ氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「OPECがまとまりつつあることは明るい材料だ」と発言。「意見をまとめて何らかの行動に出るのはサウジにとっても、他の加盟国にとってもプラスだ」と述べた。
日足チャートでは、50日移動平均線と100日移動平均線でのもみ合いとなっている。6月9日の年初来高値51.67ドルを起点とした上値抵抗ラインの突破を試す展開に。
ニューヨーク金は小幅反発、12月限終値は1344.10ドル、プラス2.40ドル。為替でドルが主要通貨に対して弱い動きとなったことで、しっかりとした展開となった。
テクニカル面では、50日移動平均線で推移している。7月の年初来高値1384.40ドルを起点とした上値抵抗ライン1350ドル突破を試す展開に。