ニューヨーク市況 10月12日
投資被害について
NY株式:ダウは15ドル高
NYダウ 終値 :18144.20 前日比:+15.54
始値 :18132.63 高値 :18193.96 安値 :18082.09
12日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は15.54ドル高の18144.20、ナスダックは7.77ポイント安の5239.02で取引を終了した。小幅下落して寄り付いたものの、FOMC議事録の発表を見極めたいとの思惑からその後は小動きとなった。FOMC議事録では一部のメンバーが利上げを支持した一方で、インフレ率が改善する確証を得るまで利上げを待つべきとの意見で割れ、9月の利上げ据え置きが僅差で合意されたことが示された。
12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円20銭で、ユーロ・ドルは、1.1006ドルで、ユーロ・円は、114円35銭から115円17銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.2167ドルまで下落後、1.2259ドルへ反発。
ニューヨーク原油は続落、11月限終値は50.18ドル、マイナス0.61ドル。石油輸出国機構が発表した石油市場月報では、加盟国の9月生産量が前月比で増加。市場では、9月末の減産合意に対する懐疑的な見方が台頭し売り優勢となった。
トラディション・エナジーのシニアアナリスト、ジーン・マクギリアン氏は「OPECが減産で合意したことを受けて相場は50ドルを明確に上抜けたが、今では実際に供給が減少するのかどうかに焦点が戻ってきている」と指摘。「減産の約束が実行されている証拠が明らかになるまでは、上値は重いだろう。需給ファンダメンタルズの変化が表面化するまでは、新たに高値を追う展開にはならない」と述べた。
また、CMEが算出するFF金利先物では、12月利上げの確率が7割水準で推移している。米国の年内利上げに向けた動きが強まっていることから、為替市場では、主要通貨に対してドルが強含む格好に。ドル指数が約7ヶ月ぶりの水準まで上昇したことも、原油価格の重しとなった。
日足チャートでは、6月9日の年初来高値51.67ドル突破を意識した展開となっている。足元売り優勢となっているが、トレンドの強さは残っている。
ニューヨーク金は続落、12月限終値は1253.80ドル、マイナス2.10ドル。CMEが算出するFF金利先物では、12月利上げの確率が7割水準で推移している。米国の年内利上げに向けた動きが強まっていることから、為替市場では、主要通貨に対してドルが強含む格好に。ドル指数が約7ヶ月ぶりの水準まで上昇し金価格の重しとなった。
テクニカル面では、200日移動平均線(1262ドル水準)でのもみ合いとなっているが、徐々に上値抵抗ラインとして意識され始めている。