ソフトバンク元部長ら3人逮捕 架空の投資話で12億円詐取容疑(警視庁)
ソフトバンク投資詐欺、きょう再逮捕 数千万円詐取容疑
令和5年11月28日
引用 産経新聞
ソフトバンクの店舗システムの入れ替えをかたり、架空の投資話で現金数千万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課が28日にも、詐欺容疑で、ソフトバンクの元デジタルトランスフォーメーション統括部長、清水亮容疑者(48)ら3人を再逮捕する方針を固めたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。3人は同様の手口で別の会社経営者の男性から12億円を詐取したとしてこれまでに逮捕されている。
再逮捕されるのはほかに、同社元課長の枡田健吾容疑者(42)、風俗店従業員、森田真伍容疑者(41)。
捜査関係者によると、共謀して、ソフトバンクが携帯電話ショップなどで使っているシステムの入れ替えがあるとかたり、会社役員の男性から入れ替えを請け負うITコンサルタント会社に対する融資名目で数千万円をだまし取った疑いが持たれている。
容疑の3人は、令和4年1~8月ごろにかけ、投資を募る説明会をソフトバンク本社で少なくとも20回以上開催。ソフトバンクのロゴ入り資料を使うなどして信用度を高め、架空の事業への投資を募っていた。
参加人数は数十人にのぼるとみられ、その多くが当時、アパレル会社経営者だった森田容疑者の知人らだったとみられる。捜査当局は余罪を調べていた。
ソフトバンク元部長ら3人をきょうにも再逮捕へ 嘘の投資話で数千万円詐取した疑い 警視庁
令和5年11月28日
引用 フジテレビ
ソフトバンクの元部長の男ら3人が架空の事業への投資を持ちかけ、知人男性から現金12億円をだまし取った疑いで逮捕された事件で、警視庁は3人が他の男性からも数千万円をだまし取ったとして、28日にも再逮捕する方針を固めたことがわかった。
この事件は、ソフトバンク元部長の清水亮容疑者と元課長の枡田健吾容疑者、ホストの森田真伍容疑者の3人が2022年、ソフトバンクのシステム開発事業を装った嘘の投資話をもちかけ、会社を経営する男性から現金12億円をだまし取った疑いで、11月8日に逮捕されたもの。
捜査関係者によると、警視庁は清水容疑者ら3人が2021年12月から2022年1月の間、別の会社役員の男性から同様に数千万円をだまし取った疑いが強まったとして、28日にも再逮捕する方針を固めたことがわかった。
清水容疑者ら3人は、ソフトバンク本社の会議室を使って20回以上説明会を行っていて、参加者らにはソフトバンクのロゴが入った嘘の企画書などを見せて、信用させていたとみられていることから、警視庁は他にも被害者がいるとみて余罪を調べている。
ソフトバンク元部長ら詐欺事件 芸能人の名前を出して勧誘か
令和5年11月19日
引用 NHK
ソフトバンクの元部長らが架空の事業で投資を募り、12億円をだまし取ったとして逮捕された事件で、事件を主導したとされるアパレル会社の元社長は、交流があるという芸能人の名前を出して勧誘を行っていたことが捜査関係者への取材でわかりました。
警視庁は、ソフトバンクの企業ブランドや芸能人の交友関係を背景に信じ込ませたとみて調べています。
ソフトバンクデジタルトランスフォーメーション統括部の元部長清水亮容疑者(47)と元課長の枡田健吾容疑者(42)、それにアパレル会社の元社長森田真伍容疑者(41)の3人は、去年、会社経営者の男性に対し、ソフトバンクの架空の事業をかたって投資を募り現金12億円をだまし取ったとして詐欺の疑いで逮捕されました。
これまでの調べで、投資を募る説明会はソフトバンク本社の高層階の会議室で20回以上行われ、会社のロゴが入ったうそのプレゼン資料を示していたことがわかっています。
事件を主導したのは森田容疑者とみられ、説明会にも同席したうえで「自分はアパレル会社の社長で、芸能界を中心に事業を展開している」などと自己紹介し、交流があるというお笑いタレントや歌手の名前を出していたことが捜査関係者への取材で新たにわかりました。
清水元部長は会社経営者の男性に対し、機密性の高い事業だとして「秘密保持契約」を結ぶよう求めていたということで、警視庁はソフトバンクの企業ブランドや芸能人の交友関係を背景に、巧みに信じ込ませたとみて詳しいいきさつを調べています。
捜査で判明した巧妙な手口は
ソフトバンクの元部長らが自社の「一大プロジェクト」への投資だとうそをついて12億円をだまし取った今回の事件。
これまでの捜査で巧妙な手口が明らかになってきました。
事件の舞台になったのは、東京・港区のソフトバンク本社にある会議室でした。
投資家向けの説明会として東京湾が臨める高層階の会議室に集められたのは、会社経営者などおよそ20人。
いずれもアパレル会社の社長だった森田容疑者が自身の人脈を使って集めました。
会議室に現れたソフトバンク・デジタルトランスフォーメーション統括部の部長だった清水容疑者と課長だった枡田容疑者。
森田容疑者も同席していました。
清水元部長がソフトバンクのロゴが入ったプレゼン資料を配り、大型モニターに示したプロジェクト名は「全チャネル統一ナレッジ管理システムプロジェクト」。
「全国に3500あるソフトバンクの店舗のシステムを改修する一大プロジェクトで、発注額は96億円。私がその責任者だ」と伝えました。
ソフトバンクでは副業が認められていて、清水元部長はこのプロジェクトを自分が経営する会社が受注するとコンプライアンス上問題があるため、枡田元課長が経営するITコンサルに受注させたと説明したうえで、「実質的には自分の会社が事業を行う。発注側の決裁権もあるし、受注側でもあるので確実な投資だ」などと持ちかけたということです。
そして「96億円は後から支払われるがベンダーに18億円を支払う必要があり、6億円は自分たちで用意した。12億円足りないのでつなぎ融資をしてくれる投資家を探している。配当は20%だ」とメリットを強調していました。
一方、このとき、清水元部長は機密性の高い事業だとして「秘密保持契約」を結ぶよう求め、説明会後のやりとりは秘匿性の高い通信アプリを使うよう依頼していました。
捜査関係者によりますと発覚を遅らせるねらいもあったとみられています。
こうした説明を信用した会社経営者の30代の男性が12億円を振り込みましたが、約束の期限になっても配当は支払われず、元部長らに問い合わせると「開発したシステムに不具合が見つかり、返済が遅れる」と説明を受け、その後、連絡が取れなくなったということです。
投資を募る説明会は20回以上行われ、警視庁が把握しているだけで男性を含めて3人が出資し、被害総額はおよそ13億円に上るとみられています。
森田容疑者と清水元部長は知人を介して数年前に知り合いました。
清水元部長が副業で経営していたITコンサルの会社は数億円の負債を抱えていたということで、警視庁は、借金返済のために森田容疑者の詐欺の計画に加担したとみています。
警視庁の捜査幹部は「ソフトバンクの企業ブランドを最大限利用し、精巧な舞台装置でだました悪質な事件だ」と話しています。
勧誘された男性「詐欺とはみじんも思わなかった」
アパレル会社元社長の森田容疑者と5年以上のつきあいがあり、ソフトバンクの架空の事業に投資を持ちかけられた別の会社経営者の男性がNHKの取材に応じました。
男性が森田容疑者から誘いを受けたのはおととし12月ごろでした。
「知り合いにソフトバンクの統括部長がいる」と言われ、ソフトバンク本社の会議室で当時、部長だった清水容疑者と課長だった枡田容疑者を紹介されプレゼン資料を使って事業の説明を受けたといいます。
男性は、「統括部長が来て、すごい立場の人が出てきたと思ったし、本社の会議室で説明を受けたので、詐欺とはみじんも思いませんでした。資料は40~50ページあり、しっかり作られていて、『こういう事業があるんだ』と思いました」と話しました。
事業の内容は清水元部長ら社員2人で説明を行い、森田容疑者は「説明を受けたらすごい事業だとわかるでしょ」などと言って「あおり役」のような形で参加していたということです。
森田容疑者が芸能人とつながりを持っているのを売りにしていたことも大きいといい、「六本木の飲み会とかには、しょっちゅう芸能人が来ているのを見ました。芸能人の写真を実際に見せながら話して人脈をアピールしながら人脈を作っていく。もともと明るい性格で、人の懐に飛び込むのがうまい」と話していました。
そして男性はこの事業に関連して20%ほどの利益が得られるという約束で、森田容疑者におよそ4000万円を渡したということです。
男性は「質問したことに対して、隙なく回答してくるので、疑う余地はなかった。ソフトバンクに対してお金を出すわけではなく、森田容疑者に預ければうまくやりますよと言われ、任せるという感じで4000万くらい渡した。20%付けると言っていた」と話しました。
しかし約束の金が支払われないと抗議すると、取り繕うような説明をされその後、連絡が取れなくなったといい、「いろいろと不測の事態が続いているという説明でした。ソフトバンクが後ろ盾としているから、心配していませんでしたが、返すと言った日に連絡が取れなくなったのでそこでだまされたと気付きました」と振り返りました。
男性によりますと、森田容疑者は今回と同じような手口で出資を求めてきたことが何度もあり、過去には不動産投資やFX取引、自身で経営するアパレルブランドの事業拡大に関連したもうけ話などを持ちかけられ、これまでに支払った金は1億円近くに上るということです。
男性は「お金を返してくれるなら返してほしいですが、使ってしまってないということなら、待っていてもしょうがないなという気持ちです」と話していました。
ソフトバンク元部長らを詐欺容疑で逮捕 架空事業で12億円詐取疑い
令和5年11月8日
引用 朝日新聞デジタル
ソフトバンクの事業への投資だとうそを言って12億円をだまし取ったとして、警視庁は8日、同社元統括部長の清水亮(47)=東京都板橋区=と同社元課長の枡田健吾(42)=兵庫県=の両容疑者ら3人を詐欺容疑で逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。
捜査2課によると、3人は共謀し、ソフトバンクの事業への投資の名目で現金をだまし取ろうと計画。2022年1~3月、会社経営の30代男性に対し、ソフトバンク本社会議室で虚偽のビジネススキームの資料を提示し、「ブリッジ融資として12億円を融資してくれる投資家を探している」などとうそを言い、7回にわたり計12億円を振り込ませだまし取った疑いがある。
名目とした事業は「全チャネル統一ナレッジ管理システムプロジェクト」と称し、ソフトバンクが約96億円をかけて全国の店舗の店頭システムを入れ替えるとしていたが、虚偽だった。配当を約束するとして出資を募ったという。
清水、枡田両容疑者はデジタルトランスフォーメーションに関する統括部長と課長を務めていたが、事案発覚後の22年10月に懲戒解雇された。共に逮捕されたのは元アパレル会社代表取締役で風俗店従業員の森田真伍容疑者(41)=東京都港区=で、清水容疑者らとは知人同士という。ソフトバンクからの刑事告発を受け、警視庁が捜査していた。
ソフトバンク本社会議室に20人集め
会議室には男性を含め約20人が集められており、3人が別に計約1億円を同様にだまし取っていたとみて調べている。
逮捕を受け、ソフトバンクは「極めて悪質な行為であり重大な事案と受け止めすぐに警視庁に通報し、以降、捜査に全面的に協力してきた。引き続き捜査に協力する」とするコメントを出した。
清水容疑者は、ロボットによる業務自動化(RPA)に関する共著がある。著書では大学卒業後、同業他社を経てソフトバンクに勤務し、全国の店舗のシステムやWEB開発の企画・設計を行ったとしていた。
ソフトバンクは携帯電話の販売や通信サービスを手がけ、従業員数は約5万5千人、売り上げは約5兆9千億円(いずれも22年3月期の連結)。
ソフトバンクのシステム開発を装い12億円“投資詐欺” ソフトバンク元部長ら男3人を逮捕 警視庁
令和5年11月8日
引用 日テレNEWS NNN
通信大手ソフトバンクの元部長ら3人がソフトバンクの新しいシステムの開発を装ってウソの投資をもちかけ、会社経営者の男性から12億円をだまし取ったとして、警視庁に逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、ホストの森田真伍容疑者とソフトバンクの元部長・清水亮容疑者、元課長・枡田健吾容疑者の3人です。3人は去年、会社経営者の男性にソフトバンクが発注する新しいシステムの開発を装い、配当20%をうたったウソの投資話を持ちかけて、あわせて12億円をだまし取った疑いがもたれています。
当時、ソフトバンクの部長と課長だった清水容疑者と枡田容疑者は、東京・港区のソフトバンク本社で、男性に、実在しないシステム開発の企画書を提示するなどして信じ込ませたということです。
このウソの投資案件に3900万円を出資したという今回の被害者とは別の男性は、日本テレビの取材に──。
出資したという男性
「ソフトバンクの社内で90何億の社内のシステムを入れ替えるプロジェクトがありますと。初期のシステムを作るお金が必要になってくるから、12億円預けてほしいと」
警視庁は、ほかにも被害者がいるとみて全容解明を進めています。
該当する方は早めに専門家へ相談してください。
専門でないと、
「あきらめなさい」
「どうせ取り返せない」などと言われます。
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