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投資被害 無登録で社債の購入を勧誘した疑いで男女9人を逮捕「年利24%」うたい2400人から170億円集めたか(警視庁)

集めた総額は“171億円” 無登録で外国社債を勧誘か 9人逮捕 警視庁

令和7年8月8日
引用 日テレNEWS

国に登録せずフィリピンに拠点を置く会社の外国社債への出資を勧誘したとして、会社の実質的経営者ら男女9人が逮捕されました。違法に集めた金は171億円にのぼるとみられています。

■無登録で勧誘か…9人逮捕
金融商品取引法違反の疑いで逮捕されたのは、「S DIVISION HOLDINGS」の実質的経営者A容疑者(45)、元社長のB容疑者(38)、金融商品の仲介を行っていた「Dzero」の実質的経営者C容疑者(44)、「ゼロマネジメント」社長D容疑者(42)ら9人です。

9人は2021年6月から2023年2月にかけて、男女9人(30~60代)に「S DIVISION HOLDINGS(以下SDH)」の外国社債を国に登録せずに勧誘した疑いがもたれています。

■「S DIVISION HOLDINGS」とは
A容疑者が実質的に経営する会社はフィリピンに拠点をおき、主に不動産事業やレンディング事業などを手がけているとみられます。
会社のホームページには「投資の本質的な価値は幸福の追求にある。」というメッセージと共に「私たちはフィリピンにおいて、政府機関、銀行、大手企業を含む多くの顧客にサービスを提供しています」などと記載。

■主要都市でセミナー開き勧誘 違法性も認識…?
代理店として勧誘の大半を行っていたC容疑者らは主に大阪や東京、名古屋、福岡でセミナーを開きSDHの外国社債などへの出資を呼びかけていました。
出資を募る際年利6%~24%と高利率で配当金を出すとうたっていたとみられ「解約はいつでも可能で元金を返済する。SDH社は莫大な資産があるから万が一の場合はこの資産を売却して返済される」という趣旨の話をしていたといいます。

これは元本保証が違法のため即日解約でき返金されるという言い方を使ったとみられています。

また、無登録で勧誘を行った代理店は「Dzero」社と「ゼロマネジメント」社の他にも複数社あるとみられています。

■事業報告会…安心させる目的か
投資家を安心させさらなる投資を促すため、A容疑者は事業の状況についての報告会を開催。

報告会は高級ホテルで開かれ事業が儲かっているという説明を行うことで出資者たちを安心させていたとみられています。

出資者によると日本の漫画などの文化を売りにした店が好調であることなども話していたということです。

■違法に集めた額は約171億円
A容疑者らはセミナーにとどまらず個人での勧誘なども続けこれまでに全国のおよそ2400人を無登録で勧誘しおよそ171億4600万円を集めたとみられています。

■出資した男性語る…配当金受け取れず
実際に出資したという愛知県在住の40代の男性は2021年頃知人から紹介された代理店に「フィリピンの会社の社債で100万円投資すると5年間で投資金に対して60%増える。こちらの案件は堅い案件」「普通はできないけど特別に解約したい時は即日で解約し返金を必ずする」などと言われ100万円を出資したといいます。

その後毎月1万円が振り込まれるも17か月が経過したころ振り込みが止まったといいます。

そのため解約したい旨を伝えるも、一向に返金されないため代理店やSDHの本部に連絡を取りましたが、何かと理由をつけて返金されることはなかったということです。

「怪しいと思っている部分もあった、完全にポンジスキームですよね」(男性)

■8月8日に報告会予定だった
また、男性のもとには配当金が届かない出資者たちを落ち着かせるためか2025年7月末にはこのようなメールが届いていました。

報告会の予定日である8月8日のきょう、すでに逮捕されたA容疑者は出資者たちに何を話そうとしたのでしょうか。

午後8時から行われる予定の報告会は本人不在のため開かれないまま終わる見込みです。

■出資者の思い「どうか処罰を…」
650万円を出資した大阪府に住む50代の男性は8回ほどで配当がなくなったといいます。

配当が止まり返金もされない中、男性を担当した代理店は「待つしかない」などと繰り返しその後連絡がつかず。

出資した男性
「初めは配当の内容がすごく良かったので不安だったけど、代理店の男がすごく良くしてくれたので信じてしまった。まさか自分は、自分だけは絶対騙されないと思っていた」「配当金がなくなって連絡が取れなくなってからもまさかこんな良い人がって。最初はなんかあったんじゃないかって思っていたくらいで。でも次第に『あ、これはだまされたな』って」「ただ仕返しとかしたとしても自分に返ってくるのではないかとも思って、泣き寝入りかなと思っていた。どうか処罰をうけてほしい」

■詐欺での立件も視野に捜査
こうした実態などを踏まえ警視庁は全容解明と詐欺での立件も視野に捜査を進めています。

 

フィリピンでの事業資金名目 無登録で社債170億円分販売か 会社経営者ら逮捕

令和7年8月8日
引用 産経新聞

フィリピンでの事業の資金調達名目で、外国社債購入を国に無登録で勧誘したとして、警視庁生活経済課は金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで、フィリピンの企業「S DIVISION HOLDINGS INC.」(SDH社)と、大阪府内の関連会社「STEPCAPITALMANAGEMENT」(キャピタル社)などの実質経営者、A容疑者(45)=兵庫県=ら男女9人を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。

捜査関係者によると、A容疑者らは令和3年6月~5年2月、国に無登録で、SDH社の社債計約1億3千万円分の購入を9人に勧誘した疑いが持たれている。

3年以降、投資家ら延べ約2400人に対し、無登録で外国社債計約170億円分を販売したとみられる。

A容疑者は平成25年ごろからフィリピンの不動産や金融関連事業を始め、SDH社などを設立。事業資金を調達するとして、日本国内の関連会社であるキャピタル社や代理店を通じ、セミナーで「最大で年利24%」などとうたって社債購入を勧誘していた。

令和5年、証券取引等監視委員会の申し立てを受けて大阪地裁がSDH社などに金商法違反行為の禁止・停止を命令。社債購入者への利払いは滞っていた。

 

金融商品取引法違反行為に係る裁判所の禁止及び停止命令の発令

 

 

該当する方は早めに専門家へ相談してください。
専門でないと、
「あきらめなさい」
「どうせ取り返せない」などと言われます。

 

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