行政処分・事例 | 先物取引、スカイプレミアム、フリッチクエスト、投資被害、排出権、CO2

商品相場の暴騰、暴落と追証金について

商品先物取引市場は東京だけでなくロンドン、ニューヨーク、上海などで投資家は世界中にいます。個人の投資家、大小のファンドなど様々で、それぞれが違う思惑で投資をしますので、相場がどのように動くのかは誰にもわかりません。
投資家は自分以外の投資家が敵になりますので、騙しあいと言っても過言ではありません。つまり、「国内の先物会社の営業マンが上がる、下がるで利益が取れるほど簡単な取引ではない」と言うことを理解しないといけません。

最近は法律の改正もあり、一般の投資家は、最初から先物の通常取引ができなくなっています。従いまして、勧誘も現物取引か損失限定取引の営業からになります。現物取引もしくは損失限定取引の開始後すぐに通常先物取引の営業が執拗に始まります。
「金は上がります」「現物よりも短期間で利益が取れます」「今がチャンスです」
「任せて下さい」「5年前、10年前より価格は確実に上がってきています」
などと、確実に利益がとれるような説明があります。このときはなぜか年齢の若い営業マンが来ることが多いようです。

先物取引を開始して実際に利益を取って取引を終了して現金を出金して終わる、つまり、勝ち逃げができる投資家はほとんどいません。なぜなら、利益が取れてもすぐに新しい取引が始まるからです、毎回、利益が取れることは絶対にありません。問題は損益が出た時の対処法になります。追証拠金の入金になります、「明日の午前中までに○○万円の入金をお願いします、もしも入金がなければお金は全て無くなり、マイナス精算になることもあります」「短期でいいので入金して下さい、追証が外れたらすぐに返します」などと言われて入金してしまいます。ほとんどの方が追証拠金の返金がありません、そのお金は新しい取引に使われます。
この繰り返しで損金は膨らむばかりになります、「少しでも返してほしい」「せめて元金だけでも」と思う気持ちを上手く利用して取引を継続させて入金ばかりさせます。悪質な手口では営業マンを変更してきます。「今後は私が担当します」と必ず前任者の上司が来ます。
誰が担当になっても同じことの繰り返しに変わりはなく、少し戻しても最後は損金が増えて取引を終了することになります。資金がなくなれば嫌でも取引は終了になります。
「価格が上がる」と言っていたのに下がった場合には、下がった言い訳と両建の勧誘、逆も同じです。
また、「下がりきった時に売り玉を決済して買い玉が上がるのを待ちましょう」などともっともらしいことを言いますが、「下がりきったとろ」がなぜわかるのでしょうか? わかるならここまで損はしていませんね。
つまり、上がっても、下がっても関係なくあるだけのお金を取引に使わせて、取れるだけの手数料を稼ぐが本音でしょう。

結局、誰のために先物取引に参加したのでしょうか?
答えは簡単ですね、先物会社と先物会社の営業マンのためです。

取引を継続していて「おかしい」「最初の話と違う」と思われる方、
取引を終了していて「おかしい」「納得できない」と思われる方

まずは相談して下さい。

色々な書類に署名と押印をしたと思いますが、相談してから諦めても遅くはありません。